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認知度ゼロから這い上がる!新規開業ホテルが最初の6ヶ月で仕込むべき「認知拡大」の具体策

前回の記事「新規開業ホテルがなぜ黒字化に時間がかかるのか?」では、新規開業ホテルが黒字化(Jカーブからの脱出)に時間がかかる構造的な理由について解説しました。特に大きな壁となるのが「ブランド認知度ゼロからのスタート」です。

どんなに素晴らしい施設を作り、極上のサービスを用意しても、「知られていない」ことには予約は入りません。しかし、認知度を上げるために手当たり次第に広告費をかければ、ただでさえ重い初期の固定費がさらに圧迫されてしまいます。

では、この「認知度ゼロ」の状態から、いかにして戦略的に名前を売り、収益化のスピードを加速させればよいのでしょうか?
今回は、新規開業ホテルが「オープンから最初の6ヶ月間」で絶対に実践すべき3つの認知拡大戦略を、具体策を交えて解説します。

1. 【市場の認知】OTAは「売る場所」ではなく「巨大な広告看板」と捉える

開業初期にOTA(オンライン旅行代理店)へ依存することは、高い手数料によって利益率を圧迫します。しかし、見方を変えれば、OTAは数百万人のユーザーが毎日訪れる「巨大な広告看板(ビルボード)」でもあります。

初期の半年間は、このOTAの手数料を「販売コスト」ではなく、「市場での認知を獲得するための広告投資」と割り切る戦略が有効です。(いわゆるビルボード効果の活用)

全方位での露出最大化

主要なOTAには可能な限り網羅して掲載し、まずは市場でのインプレッション(表示回数)を最大化します。

「記憶に残る」クリエイティブの徹底

単に客室の写真を載せるだけでなく、コンセプトが伝わるアイキャッチ画像、ターゲット層(カップル、ファミリー、ビジネス等)に刺さるキャッチコピーを徹底的に作り込みます。「ここは他とは違う」とユーザーの記憶に引っ掛けることが、将来の自社検索(指名検索)に繋がります。

2. 【地域の認知】灯台下暗し!「ローカル」を味方につけてファンを増やす

新規開業のプロモーションでは、つい遠方の観光客ばかりに目を向けてしまいがちですが、実は一番強力な応援団になってくれるのは「地元(ローカル)」の方々です。

地域の認知度が上がると、近隣企業の出張手配や、地元住民が親戚や友人を招く際の「おすすめの宿」として機能し始め、安定したベース需要を生み出します。

開業前の徹底した「ご挨拶」とプレオープン

近隣の企業、飲食店、観光協会などへの挨拶回りは基本中の基本です。さらに、地元住民や関係者を招いた内覧会やソフトオープン(プレオープン)を実施し、いち早くホテルのファンになってもらいます。

地域とのコラボレーション(PRのフック作り)

地元の農家や企業と提携し、朝食に地元食材を取り入れたり、地域ブランドのアメニティを導入したりします。これにより、ローカルメディア(地方紙、タウン誌、地元テレビ局など)が「地域密着の新しいホテル」として取材しやすくなり、無料での認知拡大(PR効果)が期待できます。

3. 【未来の認知】「口コミ」と「SNS」の掛け算で半年後の直販を仕込む

OTAやローカルで獲得した認知を、将来の「直接予約(直販)」へと繋げるためには、実際に宿泊していただいたゲストの力を借りるのが最も効果的です。

口コミの「泥臭い」獲得

開業初期は、口コミの数がホテルの信頼に直結します。チェックアウト時に「オープンしたばかりで、皆様のお声が頼りです」とスタッフから直接、誠意を持ってお願いする泥臭さが不可欠です。初期に良質な口コミを蓄積できれば、半年後以降、OTAの掲載順位向上や自社サイトへの流入に大きく貢献します。

UGC(ユーザー生成コンテンツ)の自然発生を狙う

館内に「思わず写真を撮りたくなるスポット」や、他にはないユニークなウェルカムサービスを用意します。ゲストが自発的にInstagramやTikTok、X(旧Twitter)に投稿したくなる仕掛けを作ることで、ゲスト自身のネットワークを通じて認知が勝手に広がっていく仕組み(UGC)を構築します。

まとめ:認知度向上は「戦略」と「現場の泥臭さ」の掛け算

新規開業ホテルが黒字化を急ぐためには、ただ待っているだけでは認知は広がりません。
「どこに予算(OTA手数料など)を投じ、どこで泥臭く動くか(地域回りや口コミのお願い)」という、戦略的なバランス感覚と現場の実行力が不可欠です。この最初の6ヶ月間の仕込みが、その後のホテルの「稼ぐ力」を決定づけます。

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OTAの最適運用とビルボード効果の最大化
自社予約(直販)へのシフトを見据えたレベニューマネジメント
現場スタッフを巻き込んだ口コミ獲得・オペレーション改善
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